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伝統的な修復技術を3Dデジタルの未来へ:SCANOLOGY傘下の3DeVOKと景徳鎮興時山物が「3Dデジタル陶磁器修復技術協力センター」を共同設立
Date: 2026-08-18

このたび、SCANOLOGY傘下の3Dスキャンブランドである3DeVOKと**景徳鎮興時山物科技有限公司(Jingdezhen Xingshi Shanwu Technology Co., Ltd.)は正式に戦略的パートナーシップを締結し、共同で「3Dデジタル陶磁器修復技術協力センター」**を設立しました。

 

同センターでは、陶磁器文化財および美術品の修復を中心に、3Dスキャン、3Dモデリング、3Dプリントと伝統的な陶磁器修復技術との融合を体系的に推進するとともに、再現性と拡張性を備えたデジタル修復手法の確立を目指します。

 

伝統的な修復技術を3Dデジタルの未来へ:SCANOLOGY傘下の3DeVOKと景徳鎮興時山物が「3Dデジタル陶磁器修復技術協力センター」を共同設立

 

3Dデジタル技術が伝統的な修復技法を再構築

陶磁器の修復は、長年にわたり、修復師の経験と熟練した手作業に大きく依存してきました。しかし、複雑な器形、大きな欠損、高い工程管理精度、長期的な保存が求められるケースでは、従来の修復手法だけでは、精度、可視化、データアーカイブの面でさまざまな課題が生じています。

 

3Dスキャンと3Dモデリングは、こうした課題に対する新たな技術的アプローチを提供します。非接触かつ高精度なデータ取得によって、文化財の形状を計算・編集・再利用が可能で、長期保存にも適したデジタル資産へと変換できます。これにより、修復設計、修復パーツの製作、学術研究、デジタルアーカイブなどに活用できる、信頼性の高いデジタルデータ基盤を構築できます。

 

3Dビジョン分野で初めてA株市場に上場した企業であるSCANOLOGYは、長年にわたり高精度3Dスキャン・計測技術の研究開発に取り組んできました。同社の製品・ソリューションは、現在、産業製造、文化遺産、アート制作、文化財修復など幅広い分野で活用されています。

 

今回のパートナーシップにおいて、3DeVOKはSCANOLOGYが培ってきた3Dビジョン分野の豊富な技術・知見を活用し、陶磁器修復の現場に成熟した信頼性の高いデジタルツールを提供していきます。

 

共同協力センター:実用化と技術連携に注力

今回設立された**「3Dデジタル陶磁器修復技術協力センター」は、陶磁器修復におけるデジタル技術の応用ニーズに応えることを目的とし、特に3Dデジタル修復手法の研究、技術交流、実用化**に重点を置いて取り組みます。

 

興時山物が持つ陶磁器修復技術および教育・実践に関する専門知識と、3DeVOKが有する3Dデジタル技術を融合することで、両者は共同で、再現性と拡張性を備えたデジタル陶磁器修復ワークフローの構築を目指します。

 

共同協力センター:実用化と技術連携に注力


同センターでは、実際の陶磁器修復事例を中心に、段階的に再現・参照可能なデジタル修復ワークフローを構築していきます。具体的には、陶磁器修復における標準化されたデジタルプロセスとして、以下の工程を想定しています。

 

  • ニーズ評価・修復方針の策定: 文化財の状態を把握し、修復目標と具体的な技術方針を明確化します。

  • 3Dデータ取得: 3DeVOKの高精度3Dスキャン技術を用いて、文化財の3Dデータを取得します。文化財のサイズや形状の複雑さに応じて、3DeVOKは最適なスキャンソリューションを柔軟に選択し、最大0.03 mmの精度でデータを取得します。これにより、磁器表面の釉薬の貫入や微細な摩耗痕まで明瞭に記録できます。全工程を非接触で行うことで文化財への物理的な接触を避け、後工程の高精度な修復に活用できる信頼性の高いデータ基盤を構築します。

  • デジタル復元設計: 興時山物が培ってきた伝統的な陶磁器の製作技法や器形に関する専門知識を組み合わせ、欠損した構造を3Dモデリングソフトウェア上でデジタル復元します。

  • カスタム3Dプリント修復パーツの製作: 3Dデジタルモデルを3Dプリント技術によって実物の修復パーツへと変換し、オリジナルの文化財に高精度で適合する補填構造を製作します。

  • 手作業による仕上げ・統合: 修復師が伝統的な技法を用いて修復パーツの接合、形状調整、色調調整などを行い、外観と質感の両面で修復部分がオリジナルと自然に調和するよう仕上げます。

  • データアーカイブ・成果物の納品: 修復プロセス全体を記録した、完全かつ追跡可能なデジタル修復記録を作成します。

このアプローチでは、伝統的な修復技法を尊重しながら、3Dデジタルツールを「補助する手」として導入します。これにより、試行錯誤に伴うコストを削減するとともに、修復プロセス全体の管理性と再現性を高めることができます。

 

テクノロジーが職人技を支え、経験の継承と再現を可能に

景徳鎮興時山物は、長年にわたり陶磁器修復と関連する人材育成に取り組み、文化財修復や伝統技法の保存に関する豊富な専門知識を蓄積してきました。

 

今回のパートナーシップを通じて、両者は伝統的な修復技法と3Dデジタル技術の融合を積極的に推進し、こうした技術やノウハウを業界全体へ普及・継承していくことを目指します。

 

3DeVOKは、陶磁器修復が文化遺産・アート分野における3Dスキャンの代表的な応用シーンの一つであると考えています。高精度かつ非接触で3Dデータを取得することで、デジタル化は単なる記録手段にとどまらず、修復方針の策定から実際の修復作業まで積極的に活用できる技術基盤となります。

 

未来に向けて:「すべての修復」にデジタル設計図を

文化財保存、芸術作品の修復、無形文化遺産の継承など、さまざまな分野でデジタル化へのニーズが高まる中、3D技術は伝統的な職人技を支える重要な補完技術になりつつあります。

 

今後、3Dデジタル陶磁器修復技術協力センターを通じて、両者はさらに多様な応用シーンを開拓し、より広い分野でデジタル修復手法の普及と実践を推進していきます。

 

最終的に、修復とは単に**「元の状態に戻す」ことだけではありません。**

 

その過程を記録し、再現可能な形で残し、未来へ長期的に継承していくこともまた、修復の重要な使命です。

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